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第17回の報告
2024年8月3日(土)
「再会」のメッセージ
門谷 晥一
参考図書
(1)天国への道
1996年発行
本書の意義は、カトリック文化圏に共通する民衆文化であるにもかかわらず、史料が乏しく、おそらくブルーターニュのブルトン語圏でしかその全貌が知り得ないような、そういう題材が取り上げられていることにある。そして、本書に収録された17世紀前半から20世紀半ばまでの 多数の図絵は、その大部分が、これまで1度も公開されたことがない。これはまさに、民衆文化の変貌の過程を記録した貴重な史料である。 (本書の案内から転載)
序章より抜粋:
神父は様々な悪徳に立ち向かわなければならないのですが、退治するにはまたいろいろな武器も必要なのです。神の言葉を聞こうともせず、徳を説こうにも耳をふさいでしまうような人たちがいくらでもいます。神父はこれに対処するために、実にうまい工夫を思いつきました。言葉で説明すべき話を絵に描いて目では見てわからせようとしたのです。
神父は昼間は説教をし、夜には絵を描きました。神父は結構絵が上手かったのですが、そのうちの1つに地獄を書いたものがあります。身の毛もよだつような悪魔がうようよいて、そのいでたちにも、地獄に堕ちた悪人たちを襲うその罰にしても、恐ろしくて正視できないほどのできばえなのです。神父は、その他の悪徳についても、これを体現する悪霊を登場させ、生きている間にこの悪徳に染まったままだった人たちのを懲らしめるような場面をうまく描いています。
神父はまた天国の絵も描いていますが、ここには聖なる洗礼を受けた天使たちが出てきます。描くことでも もう何でもできたのです。絵やデッサンは、字が読めない人たちを教育する方法であり、抽象的で分かりにくい 事柄を具体化して解説する手段であったのです。 つまりは、心を目覚めさせ、しっかり記憶させる方法であり、ステンドグラスなどよりは安上がりで応用が効きやすいのでした。
15世紀末には刷り絵が生まれていたので、この方法は新しいとはいえないのですが、カプチン会の説教者たちがよく使うようになって4世紀以上にわたる歴史を持つものになったのです。とはいえ、17世紀になって考えが一新されて、広く普及するようになった事は確かです。 (以下 省略)
(2)天国の歴史
私たちは天国の歴史を書いたのではない。死後、時間が終わって、未来永劫に続く永遠が始まる時、一体人間はどうなるのかを記述するために、キリスト教徒が用いたイメージの歴史を書いたのである。典型的なキリスト教徒は2つの生を信じている。1つは誕生と死の間の時を占める生であり、もう一つは死の彼方に広がる生であるが、この2つ目の生存には始まりはあっても終わりと言うものはない。しかもそこに勝る幸せな場がないと言うところにその特徴があって、普通は「楽園」とか「天国」とか言われている場所である。天国なるものが私たちに始まるものであれ、一定の浄罪期間を経た後とか、もしくは人間の歴史の終わりにようやく始まるものであれ、結局は心正しい人が永遠の生をその報酬として授けられることを望めるのである。本書はそういう訳で、キリスト教徒が永遠なる生を〜つまり死後の生、千年王国の後の、最終状態の生を一体どのように理解していたのか、そのさまざまな理解の仕方を集めて解釈を与えたものといっていい。
(まえがきより転載)
1993年発行
(3)天界と地獄
1962年発行
人間の生命の存在に、確証を与えるものは、ただキリストの復活のみであるが———なぜなら、キリストの復活なしには、原始キリスト教会の発生は決して合理的に説明することはできないからであるが———スエデンボルグは、その復活のキリストの、すなわち、天地の神、主から霊眼を開かれて、その死後の世界の実装を———天界、霊たちの世界、地獄の実相を示され、それをそのあるがままに我々に告げるとともに、それがそのように存在していることの理由をも、我々の理知に訴えて説明してるのである 。「真理のために真理を求められる」諸士は、必ずや本書の中に、死後の我々の生命の存在に対するゆるぎない確信と喜びと慰めと望みを持って与えられることを信じて疑わない。そして驚嘆すべき他界の実相は、 まことにに天地の神、死の直接の啓示に基づかない限り、決して知ることの不可能なものであるとの確信を深められることを切望して止まない。
(まえがきより転載)
(4) A. フルテンバウム博士のセミナー
ハーベスト・ミニストリーズのセミナーDVD
講師プロフィール
内容
(5) [天国]と[地獄] がよくわかる本
人間は必ず死ぬ。では、人間は死ぬとどうなるのか。死後、どんな世界に行くのか。これは素朴にして、人間にとって最も根本的な問題であるといえよう。人類の文明が誕生して以来、私たちの先祖は、その叡知の多くを傾けて、このテーマに取り組んできた。
それでも、現在に至るまで人間は死に続けている。死の正体もよくわかっていない。実際に死を体験する事は一度しかできないわけだから、人間とって私が永遠の謎である事は当然だろう。まさに私こそは人類最大のミステリーなのである。(中略)
本書には、 これまで人類が創造してきたありとあらゆる天国と地獄が紹介されている。それは、コミックやアニメやゲームに登場するような幻想世界のカタログでもある。でも、それだけではない。世界各地に伝わる神話や伝承などに基づいて、多くの人々の心の死生観を浮き彫りにする本、これが本書である。 (まえがきより転載)
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